講師の独り言

先日、いつものようにニュースをチェックしていると少し珍しいシーンに出くわしました。何があったかというと普通にニュースを読んでいた女性アンカーが突然、I can’t pronounce this word.といって固まったのです。とっさのことで私も何があったのかあまりよく分からなかったのですが、どうも発音できない単語があって、原稿を読めずに困っているようでした。

見ていると彼女は焦りの表情を浮かべながらも、意を決したようにその単語の発音を試みます。Inclu…だめです。できません。そしてもう一度試みます。inclu…。やはり途中までしかいえません。その段階で彼女は自分ではどうしようもないと悟ったのか、隣にいる男性アンカーに助けを求め、彼が代わりにその単語を読み上げなんとかその場を切り抜けたのでした。

ではその発音できなかった単語は何かというとinclusivityというものです。包括性と訳され多様な価値観を持った人を平等に受け入れるという意味で性的マイノリティーのニュースの際出た言葉でした。このアンカーにとってはとんだ災難でしたが、私にとってはプロのアナウンサーでもこういうことがあるのかとかなり興味深い出来事でした。

とはいっても発音しにくい単語は誰にだってあるはずです。まして我々はやネイティブでもない訳ですから仕方ありません。ちなみに私にとっての最難関は公共の場所によく置いてあるあの医療機器です。勘の良い方ならすぐ分かるかもしれません。そうdefibrillatorです。

これは正式名称は自動体外式除細動器と言うそうですが、一般的にはAEDと呼ばれる蘇生器具です。正直いってこの単語をきちんといえる自信が全くありません。ただただこの単語が少なくとも私が読み上げる状況に出てこないことを祈るのみですが、よりによって人の生死に関わる緊急時に使う単語がなぜこんなにも難読語なのかと思わず考えてしまいます。

たた、難読語は置いておいても、英語を学ぶには発声の練習は欠かせません。早口言葉を使って練習することも効果があります。そして当然のことながら意思の疎通には正しい発音を心がけることは大切ですし、できるだけ練習でも実際声を使い口の筋肉を英語に対応できるようにしたいものです。