講師の独り言

お亡くなりになった茅ヶ崎方式本町校の小林先生が英語のコツは中学程度の文法力と後は慣れだと書かれておられるのを以前拝見したことがありますが、私もまったく同感です。文法はあまり深入りしない程度にほどほどにして、あとは慣れることに重点を置くのが英語学習の効率よい方法だと考えます。

それでは慣れるためにはどうすればよいのかというと当たり前ですが、繰り返すことです。誰だってdog の意味は知っていますし、聞けば即座にイメージとしてはっきり脳裏に浮かぶはずです。しかし単語が難しくなるにしたがってたとえ意味が分かったとしてもすぐには思い出せなかったり反応が遅れがちになってきます。

では母国語ではどうかというと「犬」という単語と例えば少し難しめの「暴動」という単語でも大人なら反応時間にまったく変わりはないはずです。でも英語のdogと暴動を意味するriotとではどうでしょうか。おそらくriotという単語に対する反応が遅れがちになる方が増えるのではないでしょうか。そしてこのギャップを埋めるのが繰り返しです。

繰り返すことによって英語に対する瞬発力が高まります。ですから毎回使用するリスニング教材は一回の使用にとどめるのではなく、できれば5回10回と聞き込み、そして便利なことにワンセンテンスごとにトラックが区切ってもらっているので是非シャドーイングにもお使いください。

シャドーイングによって慣れることもそうですが、発音、イントネーションに気を付け実際に発声することによって英語表現がさらに自分のものとなります。その際、授業でもお伝えする音の連結などにもぜひ注意を払ってみてください。

もう聞き飽きたとおっしゃる方もおられると思いますが、私が思う英語学習の一番の問題点は意味が分かったら終わりというものです。暗号を解読するように英文を読むとします。それ自体は仕方ないことだとしても、それだけでは本当の意味での英語力には結び付きません。そこに繰り返しのプロセスを加えます。これが大切で、そうすることによってその文章が本当の意味で自分のものになります。

英語、特にリスニングにおいて単語の反応の遅れは、大きな障害となります。いかに反応時間を早めるかということを常に意識して練習するのがよいと思います。最後に英語のことわざを残したいと思います。

Repetition is the mother of all learning.