講師の独り言

ネイティブ同士の会話を野球に例えるなら150kmの剛速球をお互いに投げ合っているようなものです。もちろん本人たちにとってはその150kmの世界が当たり前なので、全く気にも止めませんが、外部の者、例えば英語学習者がいきなりその中に入っていくことがいかに大変かと想像するとわかりやすいでしょう。

もちろんこのことは、立場を変えてもいえます。知人のアメリカ人は日本語を勉強しているのですが、彼と日本語で会話をするときは、話す速度をかなり落として、普段日本人同士の会話ではあまり使わないような言い回しをするため、かなりぎこちない日本語を話すことになります。

何が言いたいのかというと、円滑なコミュニケーションを図るには、この150km級の剛速球を打ち返すことが目標となってくるということです。ここで自分の英語力を図る簡単でかつ結構確実な方法があります。

それはネイティブと話す際、彼らがどのくらいの英語を自分に対して投げ込んでくるか(?)チェックするというものです。もしその方が他のネイティブと話す同じスピードで躊躇なく接してくるようであれば、自分の英語がネイティブに認められていると言っても過言ではないと思います。

もちろん野球を始めて間もない人が150kmのプロの球を打ち返せないように、はじめからネイティブの世界に対応できる人はいません。でもそのレベルに向かっていくことはできますし、その過程も大変ながらも、結構楽しいものです。自分の上達を実感できたときの喜びは英語を苦労して頑張っている人にしか決して分かりません。諦めずに理にかなった努力を継続すれば、必ず進化し続けるものと確信しています。

 

 

 

ニュースでやっていましたが、コロナ鬱で悩まされている方が多いようです。確かにテレビをつけると時間によってはどこもコロナ関係の番組ばかりで、個人差はあるにしてもこれでは気持ちが滅入ってしまうのは仕方ないのかもしれません。

そこでこんな時こそ笑いが必要ということで最近は時間があればコメディ番組のDVDを見て意識的に笑う機会を増やすようにしています。医学的にも笑いの効果は証明されているようですが、個人的にも結構これで癒やされています。

やはり人間は常に気が張った状態では、どこかがおかしくなってしまいます。こんな時こそユーモアが必要なのかもしれません。

昔、空港でVIP担当として働いていた頃の話ですが、過去、来日の際何度か担当させていただいていたことのあるアメリカにある大手スーパーマーケットチェーンの重役がおられました。その日も担当となりお迎えにあがったのですが、なぜか機嫌があまり良くないようで、ずっと口を開かず黙っておられます。

いつもは気さくな方でしたので何か機内であったのかなと考えながら、次の会話の糸口を探っていたのですが、突然、その方がむっとした表情で私に言いました。This place is always crowded. 少しだけですが空気が凍り付くのを感じました。ピンチです。ただ、そこで苦し紛れにとっさに出た言葉が自分としては結構機転が利いていました。

Yes, it is…just like your stores. 一緒に歩いていたので、恐る恐る顔をのぞき込んでみると、良かった、笑顔になっています。それからは何事もなかったかのようにいつもの彼に戻っていました。さらにその後、サービス業に就いている人間にとっては最高の言葉をいただけました。You always make me feel important. ちょっとした機転でピンチをチャンスに変えることができた出来事として、今でも鮮明に覚えています。