講師の独り言

20代の頃、ある中国人と知り合いになりました。その方はまだ若かったのですが、日本語がとても流ちょうでした。その上語彙力も表現力も豊富でとても外国人とは思えません。でもその理由は彼といればすぐ分かりました。それは彼の日本語に対する飽くなき貪欲さにあったのでした。

私の発した言葉で少しでも不明瞭に感じたところがあるとすぐに私に意味を確認し、いつも持参しているというノートにすぐ書き込んでいました。そんな彼を目の当たりにし、自分の英語に対する姿勢は全く不十分だと気づかされ恥ずかしく思わされました。

でも少しでも彼を見習おうとそれ以来ノートを付け始めることにし、それ以来ずっと続けています。ニュースやドラマでかっこよい表現に出会うとその都度書き入れます。そのノートが非常に役に立ったのは間違いなく、そういった意味では彼に感謝しなければなりません。

語学がうまい方がいてこの人は才能があるからと自分とは違うんだと考えるのはやはり正しくないのだと思います。語学力がある人は必ず人知れず努力を積んでいるのだと彼が意図せず教えてくれたような気がします。そしてさらに言わせていただくとその語学に対する熱い思いや熱量を維持させていくのが大切であり、語学の一番無駄難しいことかもしれません。炎でいうと外の赤い部分ではなく中でじっとメラメラ燃える青い炎のようにありたいものです。