講師の独り言

今回は少し堅く英語はどのように学ぶべきかということを大局的な見地から考えていきたいと思います。ただしあくまで私の意見であり異論のある方もいらっしゃるかと思いますが、そのときは独り言として聞き流していただければと思います。

過去に英語のネイティブから英語を習ったことがある方はもしかしたら経験があるかもしれませんが、彼らに英語の表現に関する質問をぶつけると少し遠い目をして考えることがあります。もちろんこのときの彼らの思考を読み取ることはできませんが、おそらくそのとき彼らの頭の中ではどういう表現が適しているのか過去の経験値で探っているはずです。

例えば財布を落として交番に行って届いていますかと尋ねるときの表現だとするとおそらく自分がそういった場面になったことを想定してこういった表現になるだろうと割り出しているはずです。

では、我々ノンネイティブはどうでしょうか。もちろん英語を知らないから学んでいるわけで最初から経験値などあるわけがありません。そこで登場するのが文法と辞書です。単語は辞書で引き、その単語を文法の知識を利用して組み立てます。

知りたい表現が辞書にそのまま載っていれば問題ないのですが、そうでないことの方がすっと多いのでいざ文章を組み立ててもそれが通じるかどうかわかりませんし、仮に文法的には合っていても通じる自然な表現かどうかすらわかりません。

私は文法を否定するつもりは全くありませんが、でも文法による学習には限界があります。文法を極めても英語ができるとは限りません。ですから英語学習においては徐々にネイティブ的思考に転換していく必要があると考えます。そのために大きな役割を果たすのが聴く力です。

経験値は直接的なものもあれば、間接的に得るものもあります。外国語を学ぶときはこの間接的な経験の方が多くなるのですが、いずれにしても経験値を高めるには量をこなす必要があります。そしてこの量をこなさずにはネイティブ的思考にはたどり着けません。そしてその量をこなすのに必要なのがまさしくリスニングであり聴く能力を高めることにより英語を体験できる量が圧倒的に高まります。英語習得のための大きな鍵は聴く力だと考えます。