講師の独り言

昨日テレビを見ていると就任一周年をむかえ支持率が低下しているバイデン大統領のニュースが流れていました。その中で意見を求められた民主党支持者が、次のように言っていました。There’s only so much the president can do. これを聞いた瞬間、とっさにテレビの字幕を確認します。

そこにはこう書かれていました。「大統領ができることは限りがある」。さすがです。当然と言えば当然ですが、正しく訳されています。なぜこんなことを書いているかというと、大学生の頃、初めてこの表現を目の当たりにしたとき確か変わった表現だなと思っただけで当たり前ですが意味もわかりませんでした。高校で習った記憶もありません。

only と so much と一見すると相反する単語が入っています。どっちかはっきりしてくれという感じですが、その後もちょくちょくこの表現を耳にする機会がありました。すぐに調べればいいものですが無視し続けました、しかしよく出くわすので文脈から徐々に意味が分かるようになりました。only so much/manyというのは限られた量/数といった意味です。

ケンブリッジ辞典には次のように定義されています。used to say that there are limits to something しばしば英語の学習プロセスは母国語である日本語とは違うと言われます。私も同感です。仮に今からどうしてもフランス語が必要となれば、おそらく文法から勉強すると思いますが、これは決して母国語では使わない方法です。

でも文法には限界があります。そして語学にはどうしても量をこなさないと見えてこない部分がありますし、多く触れることによって自然に覚える部分も多いのです。しかしながら量をこなせるようになるためにはその土台が必ず必要です。いきなりフランス語を聞いてもちんぷんかんぷんで雑音にしか過ぎませんし、ましてやいくら聞いても上達するはずもありません。ですから土台となる単語を覚えそして英語の音を体に覚えてもらう、すなわち確固たる土台作りは欠くことのできない非常に大切な学習プロセスといえるのです。